Table of Contents
1. 今回のスコープ
やりたいこと
不要ファイル/キャッシュ削除ツールBleachbitをインストールする
方針
- Bleachbit deb packagesをダウンロード
dpkg
コマンドでパッケージをインストール
2. Bleachbitとは?
Bleachbitは.DS_Storeファイルなどのシステムファイルやダウンロード履歴や閲覧履歴などのログ・キャッシュファイルをGUIで簡単に削除できるディスククリーンアップツールです。
Use case
- Disk spaceの開放
- 閲覧履歴など個人情報にかかるファイルを消すことでprivacyを守ることができる
- 不要なキャッシュの削除によるシステムパフォーマンスの向上
3. Bleachbitのインストール
まず公式ページでUbuntu 20.04用の最新のversionを確認すると、bleachbit_4.0.0_all_ubuntu1904.deb
とのこと。まずこれがapt repository
に登録されているか確認する。
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$ apt-cache policy bleachbit
bleachbit:
Installed: (none)
Candidate: 3.9.0
Version table:
3.9.0-1 500
500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal/universe amd64 Packages
500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal/universe i386 Packages
バージョンが古いことがわかる。公式ページも The version of BleachBit in the repositories of many Linux distributions is often stale, so to use the best and latest version, use the packages below.
といっており、今回は公式ページから.deb
ファイルをダウンロードして、package installしたいと思います。まず、.deb
ファイルをダウンロードします。
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$ mkdir ~/deb_packages
$ cd ~/deb_packages
$ wget https://download.bleachbit.org/bleachbit_4.0.0_all_ubuntu1910.deb
次にpackageをインストールします
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$ sudo dpkg -i bleachbit_4.0.0_all_ubuntu1904.deb
/usr/bin/bleachbit
がどのパッケージからインストールされたか一応確認する
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$ which bleachbit | xargs dpkg -S
bleachbit: /usr/bin/bleachbit
4. Bleachbit使用方針
基本的にはインターネットブラウザの以下の項目を削除します
- Cache
- Cookies
- Crash reports
- DOM Storage
DOM Storageとは
DOM Storageはブラウザがローカルに持つストレージにデータを保存することができる仕組みです。従来、ウェブアプリケーションが何らかのデータを永続化するにはCookieを利用するか、そうでなければサーバ側のストレージに保持しておく必要がありました。DOM Storageよって、そのような様々な情報をローカル側に保存しておくことができるようになります。
DOM StorageはWindowオブジェクトの属性として定義されており、次の2種類のオブジェクトが用意されています。
- sessionStorage - ウィンドウ(タブ)を閉じるまでデータが保持される
- localStorage - ウィンドウ(タブ)を閉じた後もデータが保持される
Appendix: Firefoxのキャッシュ設定しないと大変なことになる件
デフォルトの設定でFirefoxはYoutube動画をすべてディスクキャッシュとしてため込んでいます. そのため、SSDの書き込みが延々と発生し、SSDの寿命を縮めてしまうい恐れがあります.
Firefox経由でcacheされた内容の確認方法
Firefoxのアドレスバーに以下を入力すると確認できます:
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about:cache
設定変更を実施したい場合は、アドレスバーに
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about:config
と入力すると設定変更が出来ます.
Firefoxのキャッシュ設定一覧
設定 | 説明 |
---|---|
browser.cache.disk.enable |
ディスクキャッシュを有効にするかどうか |
browser.cache.disk.capacity |
ディスクキャッシュサイズKB(smart_sizeがdisableの時に有効 |
browser.cache.disk.smart_size .enabled |
ディスクキャッシュをディスク容量から自動設定する |
browser.cache.disk.max_entry_size |
ディスクキャッシュするコンテンツの最大サイズKB |
browser.cache.disk.content_type_media_limit |
メディアデータを格納する最大% |
browser.cache.disk.parent_directory |
キャッシュフォルダへのフルパス(要追加) |
browser.cache.memory.enable |
メモリキャッシュを有効にするかどうか |
browser.cache.memory.capacity |
メモリキャッシュサイズKB |
browser.cache.memory.max_entry_size |
メモリキャッシュする最大サイズKB |
Youtubeのビデオはチャンクというコマ切れになっており、メディアデータとして認識されず、ディスクキャッシュされてしまいます.
browser.cache.disk.enable
をfalseにしてディスクキャッシュを無効にしたとしてもbrowser.cache.memory.max_entry_size
が5MBあるのでメモリキャッシュも動画データですぐに食いつぶされてしまいます.
FirefoxでYoutube見続けるとSSDが早死にする問題の対処法
about:configを開いて以下の項目を128にします。
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browser.cache.disk.max_entry_size
これはディスクキャッシュするコンテンツの最大サイズKBで、デフォルトでは51.2MBになっていま. 。Youtubeの動画データのチャンクは128KBは必ず超えるので、それ以下のJavascriptやHTMLや画像データはキャッシュされ、動画データは無事キャッシュされなくなります. (なお、歴史あるソフトなのでネット回線が非常にボトルネックだった時代から設定が引き継がれていますとのこと)
References
(注意:GitHub Accountが必要となります)