キャッシュ削除ツール Bleachbitのインストール

Ubuntu Desktop環境構築 Part 8

公開日: 2020-12-21
更新日: 2022-07-11

  Table of Contents

1. 今回のスコープ

やりたいこと

不要ファイル/キャッシュ削除ツールBleachbitをインストールする

方針

  1. Bleachbit deb packagesをダウンロード
  2. dpkgコマンドでパッケージをインストール

2. Bleachbitとは?

Bleachbitは.DS_Storeファイルなどのシステムファイルやダウンロード履歴や閲覧履歴などのログ・キャッシュファイルをGUIで簡単に削除できるディスククリーンアップツールです。

Use case

  • Disk spaceの開放
  • 閲覧履歴など個人情報にかかるファイルを消すことでprivacyを守ることができる
  • 不要なキャッシュの削除によるシステムパフォーマンスの向上

3. Bleachbitのインストール

まず公式ページでUbuntu 20.04用の最新のversionを確認すると、bleachbit_4.0.0_all_ubuntu1904.debとのこと。まずこれがapt repositoryに登録されているか確認する。

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$ apt-cache policy bleachbit
bleachbit:
  Installed: (none)
  Candidate: 3.9.0
  Version table:
     3.9.0-1 500
        500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal/universe amd64 Packages
        500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal/universe i386 Packages

バージョンが古いことがわかる。公式ページも The version of BleachBit in the repositories of many Linux distributions is often stale, so to use the best and latest version, use the packages below.といっており、今回は公式ページから.debファイルをダウンロードして、package installしたいと思います。まず、.debファイルをダウンロードします。

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$ mkdir ~/deb_packages
$ cd ~/deb_packages
$ wget https://download.bleachbit.org/bleachbit_4.0.0_all_ubuntu1910.deb

次にpackageをインストールします

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$ sudo dpkg -i bleachbit_4.0.0_all_ubuntu1904.deb

/usr/bin/bleachbitがどのパッケージからインストールされたか一応確認する

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$ which bleachbit | xargs dpkg -S
bleachbit: /usr/bin/bleachbit

4. Bleachbit使用方針

基本的にはインターネットブラウザの以下の項目を削除します

  • Cache
  • Cookies
  • Crash reports
  • DOM Storage

DOM Storageとは

DOM Storageはブラウザがローカルに持つストレージにデータを保存することができる仕組みです。従来、ウェブアプリケーションが何らかのデータを永続化するにはCookieを利用するか、そうでなければサーバ側のストレージに保持しておく必要がありました。DOM Storageよって、そのような様々な情報をローカル側に保存しておくことができるようになります。

DOM StorageはWindowオブジェクトの属性として定義されており、次の2種類のオブジェクトが用意されています。

  • sessionStorage - ウィンドウ(タブ)を閉じるまでデータが保持される
  • localStorage - ウィンドウ(タブ)を閉じた後もデータが保持される

Appendix: Firefoxのキャッシュ設定しないと大変なことになる件

デフォルトの設定でFirefoxはYoutube動画をすべてディスクキャッシュとしてため込んでいます. そのため、SSDの書き込みが延々と発生し、SSDの寿命を縮めてしまうい恐れがあります.

Firefox経由でcacheされた内容の確認方法

Firefoxのアドレスバーに以下を入力すると確認できます:

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about:cache

設定変更を実施したい場合は、アドレスバーに

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about:config

と入力すると設定変更が出来ます.

Firefoxのキャッシュ設定一覧

設定 説明
browser.cache.disk.enable ディスクキャッシュを有効にするかどうか
browser.cache.disk.capacity ディスクキャッシュサイズKB(smart_sizeがdisableの時に有効
browser.cache.disk.smart_size.enabled ディスクキャッシュをディスク容量から自動設定する
browser.cache.disk.max_entry_size ディスクキャッシュするコンテンツの最大サイズKB
browser.cache.disk.content_type_media_limit メディアデータを格納する最大%
browser.cache.disk.parent_directory キャッシュフォルダへのフルパス(要追加)
browser.cache.memory.enable メモリキャッシュを有効にするかどうか
browser.cache.memory.capacity メモリキャッシュサイズKB
browser.cache.memory.max_entry_size メモリキャッシュする最大サイズKB

Youtubeのビデオはチャンクというコマ切れになっており、メディアデータとして認識されず、ディスクキャッシュされてしまいます. browser.cache.disk.enableをfalseにしてディスクキャッシュを無効にしたとしてもbrowser.cache.memory.max_entry_sizeが5MBあるのでメモリキャッシュも動画データですぐに食いつぶされてしまいます.

FirefoxでYoutube見続けるとSSDが早死にする問題の対処法

about:configを開いて以下の項目を128にします。

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browser.cache.disk.max_entry_size

これはディスクキャッシュするコンテンツの最大サイズKBで、デフォルトでは51.2MBになっていま. 。Youtubeの動画データのチャンクは128KBは必ず超えるので、それ以下のJavascriptやHTMLや画像データはキャッシュされ、動画データは無事キャッシュされなくなります. (なお、歴史あるソフトなのでネット回線が非常にボトルネックだった時代から設定が引き継がれていますとのこと)

References



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