レシプロエンジンの仕組み

製造業
Author

Ryo Nakagami

Published

2025-04-24

Modified

2025-06-18

レシプロエンジンの4行程

レシプロエンジンは,ピストンが「吸気」「圧縮」「燃焼・膨張」「排気」という4行程(ピストンは2往復)で1サイクルの作用を完了するエンジンのことです. レシプロガソリンエンジンの場合,ガソリンを燃料とする混合気を燃焼させ,ピストンを往復させます.

4 cycle engine

吸気行程

  1. ピストンが上死点から下死点に向かって下降し,シリンダー内が負圧になる
  2. 負圧になることで吸気バルブが開き,燃料と空気の混合気が吸い込まれてくる(排気バルブは閉じられたまま)
  3. 下死点までさがると吸気バルブが閉じる

圧縮行程

  1. シリンダー内にある混合気をピストンが押上げ,圧縮していく(断熱圧縮)
  2. 混合気中の燃料は完全に気化する

燃焼・膨張行程

  1. 点火プラグが点火
  2. 圧縮された混合気が燃焼し,高温高圧のガスとなる
  3. ガスが膨張しながらピストンを下死点まで押し下げる
  4. クランクシャフトが回転し動力が発生する

排気行程

  1. 排気バルブが開く
  2. 下死点にあるピストンが再び上死点まで上昇し,燃焼ガスを排気バルブから外に放出
  3. 1サイクルが完了→吸気行程へ