CSSの組み込み方

html
quarto
Author

Ryo Nakagami

Published

2025-05-01

CSSをHTMLに組み込む方法

Key Takeaways
方法 保守性 再利用性 適している場面
インライン 悪い なし 一時的・緊急の変更
内部CSS 普通 なし 単一ページのスタイリング
外部CSS 良い 高い 大規模・再利用が前提の開発

CSSをHTMLに組み込む方法として,

  • インラインCSS
  • 内部参照CSS
  • 外部参照CSS

の3つがあります.それぞれの使い分けも簡潔に解説します.

1: インラインCSS

<p style="color: #ff0000; font-weight: bold;">これは赤い太字のテキストです</p>
  • HTMLタグのstyle属性に直接書く方法
  • 特定の要素だけ一時的にスタイルを指定したいときに使用するが,構造であるHTMLドキュメントに直接デザインの指定をしてしまうので,多用するとメンテナンスが難しくなります
  • 一時的にテストするとき以外は原則として使用しないこと

セレクタ(selector)とプロパティ(property)

  • セレクタ: 「どのHTML要素にスタイルを適用するか」を指定する部分
  • プロパティ: 「何をどうスタイルするか」の内容部分
h1 {
    color:#FF0000;
}

この例では,h1がセレクタ,colorがプロパティ,#FF0000がプロパティに対応するValue

2: 内部参照CSS

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <style>
    p {
      color: blue;
      font-size: 18px;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <p>これは青いテキストです。</p>
</body>
</html>
  • HTMLの<head>内に<style>タグでCSSを書く方法
  • HTMLに直接書き込むスタイルなので,そのHTML1ページだけのスタイル指定(=使い回しができない)
  • 一時的にテストするとき以外は原則として使用しないこと

3. 外部参照CSS

html file
<head>
    <link rel="stylesheet" href="styles.css" media="all">
</head>
style.css
p {
  color: green;
}
  • HTMLの中に直接スタイルを書くのではなく,別ファイル(.css)として分けて管理し参照するスタイル
  • 複数ページに共通するデザインを一箇所で管理できるため,保守性や再利用性が高い
  • ブラウザがCSSファイルをキャッシュできるため,2回目以降の読み込みが速い
  • HTML(構造)とCSS(デザイン)を分離するのはベストプラクティスとされている

外部CSS参照の基本書式

引数 内容
rel属性 外部リソースとの関係性を指定.CSSを読み込む場合は "stylesheet"
href属性 読み込むCSSファイルのURLやパスを指定
media属性 スタイルを適用するメディアタイプを指定.通常は "all""screen"