目標設定例
項目 | 内容記入例 |
---|---|
目標① 事業数値目標 | グローバル事業利益目標(◯◯億円)・店舗売上目標(△△△億円)達成 |
達成水準 | 確定した目標に対する達成率で評価する. |
評価基準設定例
評価レベル | 達成率条件 | 説明 |
---|---|---|
評価 1 | 達成率 110%以上 | 高業績を達成し,好転を活かした成果 |
評価 2 | 達成率 105%以上 | 目標を超えた成果 |
評価 3 | 達成率 100%以上 | 目標通りの達成 |
評価 4 | 達成率 90%以上(※Break-even基準) | 損益分岐点レベル(最低限の達成) |
評価 5 | 達成率 90%未満(※赤字の可能性あり) | 赤字リスクあり,持続可能性のない成果水準と判断 |
Tips
Tip 1: 評価1,2は「簡単には達成できない目標」として設計する
- 評価1,2は,単なる目標達成ではなく,「チームの工夫」「機会の最大活用」などによって初めて達成できる水準に設計するべき
- ストレッチ目標(Stretch Goal)として取り扱う
Tip 2: 評価は目標達成率で行う
- 金額そのものではなく,確定目標に対する比率で評価
- 柔軟性を持たせ,実態に応じて評価可能にする
- 絶対金額で設定してしまうと,期中修正が難しくなる
Tip 3: 達成水準の考え方を言語化する
- 「なぜその評価レベルを○○%に設定したのか」という背景や理由を明示すること
- 例:評価4(90%)を損益分岐点とした場合、「事業として利益を維持できる最低ラインであるため」といった説明を添える
- 評価1・2の高い目標水準に対しては,「在庫過剰の状況を逆手に取り,特別販促で売上を押し上げた場合の想定水準」など,チャレンジの意味づけを言語化する
Tip 4: 状況に応じて目標は期中に修正する
- 目標は,期初に設定したまま固定する必要はない
- 個人の生産性評価が目的なので,経済状況の悪化(例:パンデミック,為替変動)や,業績改善の兆し(例:売上回復、販促効果)に応じて、**目標を途中で引き上げ・引き下げること
- 目標修正時には,関係者の合意と透明性のある記録が重要
Tip 5: 数値の根拠 or いつの数値を利用したのか記載する
- 目標に用いた金額・数値については,どのタイミングの、どの資料に基づいた数値かを明示する
- 例:「2025年4月3日時点売上予算に基づく」などと記載しておくことで,評価時に「前提条件の認識違い」による混乱を防ぐ。
- 複数の候補値が存在する場合もあるので,「なぜこの数値を基準としたか」の選定理由も言及することが推奨