人件費の上昇により売上拡大にも関わらず営業利益減少
スライド作成方法論 1
2025年05月07日
スライド作成の基本
メッセージ設計
ストーリー構築
スライド作成のルール
スライド作成の基本
スライド作成実践
Appendix
① メッセージの作成
Planning an argument
ゴール: 伝えたい内容と目的の明確化
② ストーリーの骨子の構築
Building an outline
ゴール: スライド全体の設計図の構築
③ スライド作成・資料化
Drafting paragraphs
ゴール: 具体的な表現・可視化・構成
① メッセージの作成
明確な主張
筋の通った説明の流れ
結論に必要な情報だけ
② ストーリーの骨子の構築
全体像の分割(Headingsの定義)
Takeaways(要点)の明確化
論理的な順序配置
スライドやドキュメントを作る前に、スライド構成を「ツリー型ロジック」で描くのが有効
② ストーリーの骨子の構築
スライド構成フォーマット
③ スライド作成・資料化
1スライド1メッセージ
オッカムの剃刀の原則
メッセージと整合的な縦横軸
肉
: 手羽先, 手羽元野菜
: 大根, ネギ調味料
: 砂糖, 黒酢スライド作成の基本
スライド作成実践
Appendix
人件費の上昇により売上拡大にも関わらず営業利益減少
1つのスライドに2つのメッセージが含まれてしまっている
「2010年から10年間売上増大したにもかかわらず営業利益が減少」がメインメッセージのとき、 2011~2018年の数値は本筋に対して過剰な情報
1スライド1メッセージ
ここ10年で売上は19%拡大しているが、営業利益は34%の減少
売上増減率
+ 19%
コスト増減率
+ 38%
営業利益増減率
- 34%
オッカムの剃刀の原則
注目すべき情報だけに絞り、判断の迷いをなくす
人件費の大幅な増加が利益率低下の主因であり、売上増分の約8割が人件費の増加によって相殺されている
前のスライドの「売上が増加しているのに営業利益が減少した」に対するfollow-up question「どのコストが特に増加したのか?」に答えることで論理的にスムーズな流れとなる
① オペレーターの長期的な方針
② 収益性
③ LNGサプライサイド
比較の困難さ
視線の誘導の悪さ
軸ラベルの冗長性
メッセージと整合的な縦横軸
record1:
カテゴリー: オペレーターの<br>長期的な方針
Question:
- LNGサプライヤーのネットゼロ目標とは。目標達成に向けてどのような取り組みを推進しているのか
調査結果:
- LIOCと独立系石油会社は、2050年ネットゼロおよび石油・ガス分野の排出削減目標を定めており、<span class="regmonkey_bold">カーボンニュートラルLNGの生産やメタンガスの排出量削減</span>など、様々な取り組みを推進している
record2:
カテゴリー: 収益性
Question:
- LNGプロジェクトの今後の見通しとは。収益性を確保するうえでボトルネックは存在するのか
調査結果:
- シェールガスのコスト競争力の高まりや従来のガスへの投資減少により、<span class="regmonkey_bold">今後1~3年間で見込まれるFID (最終投資決定)の70%以上が米国のプロジェクト</span>になり、生産拠点の集中度が高まる可能性がある
- 原材料費や人件費等の高騰により、ここ20年間、世界各地でLNGプロジェクトコストが膨れ上がっており、大きな課題となっている
- 米国については、他の地域に比べてコスト超過が発生するケースは少ないものの、米国以外のLNGプロジェクトの多くはコスト超過に陥っている
record3:
カテゴリー: LNG<br>サプライサイド
Question:
- LNGインフラの潜在的なボトルネックとは何か
調査結果:
- <span class="regmonkey_bold">パイプラインプロジェクトが遅延あるいは中止となった場合、シェールガスの主な供給源であるアパラチアからメキシコ湾沿岸にかけてのパイプライン輸送能力に影響が生じ、2020年代後半にLNG液化基地へのガス供給量が限定される</span>可能性がある
reocord4:
カテゴリー: LNG<br>サプライサイド
Question:
- 今後、世界のLNG供給構成はどう変化していくのか
調査結果:
- 世界のLNG生産量に占める米国の割合は、<span class="regmonkey_bold">今後12年間でほぼ倍増し、2035年には約33%に達する可能性がある</span>
- 現在、主要LNG輸入国は、調達先の多様化を進めており、<span class="regmonkey_bold">複数の大陸にまたがる約10カ国からLNGを調達</span>している
- 従来のLNGプロジェクトへの投資を継続することで、調達先の多様性を確保できる
スライド作成の基本
スライド作成実践
Appendix
Headings( 見出し )
Takeaways( 要点 )
This section describes the datasets used and the modeling techniques applied to quantify urban heat island effects.
To conduct a comprehensive analysis of urban heat island (UHI) effects, we assembled a multi-source dataset ...
record1:
MTG: ステコミ
目的:
- 意思決定の支援
- 重要案件の承認
オーディエンス:
- クライアント経営層
- 細かいところまでは把握していない
ポイント:
- 情報の簡潔性(1枚で要点を伝える)
- ビジュアル重視(図・表・チャート)
- 論理の一貫性と構成力
- 誤字・フォーマットも厳しくチェックされる
record2:
MTG: 定例会
目的:
- 進捗報告
- 課題共有
- 方向性の確認
オーディエンス:
- クライアント + 社内チームメンバー
- PJ背景情報まで把握している
ポイント:
- 要点を絞った報告
- タスク・KPIに対する進捗の見える化
- 情報の網羅性を重視
record3:
MTG: 社内MTG
目的:
- 知見の共有
- よもやま相談
オーディエンス:
- 社内の人
- 社内用語なり事前情報・価値観が揃っている
ポイント:
- ストーリー性や具体例が大切
- 手書き風や口頭中心もOK
Regmonkey Presentation. ©Ryo Nakagami. All rights reserved.