2 オブジェクト指向設計
オブジェクト指向設計の考え方
Noteオブジェクト指向設計とは?
- ソフトウェアの保守や再利用をしやすくすることを重視する総合的な技術
- 個々の部品により強く着目し,部品の独立性を高め,それらを組み上げてシステム全体の機能を実現することを基本
- (see 平澤章 (2021))
オブジェクト指向設計を利用することでソフトウェアの再利用部品群をつくことが可能になりました. これらはクラスライブラリやフレームワークと呼ばれます.また,クラスライブラリやフレームワークを作る際に利用された設計パターンアイデアがデザインパターンとして結晶化されたりします.
統計分析とオブジェクト思考設計
- 分析対象となる処理全体(例:データ読み込み,前処理,推定,検定,グラフ化といった一連の流れ)を最初に大きな「機能」として捉え,それを段階的に詳細化してより小さな処理単位へと分解していく機能中心の開発手法が主流
- 「機能中心」の開発手法で分析ソフトウェアを作ると,仕様変更や機能追加が起きた場合の修正範囲が広範囲になりやすく,分析パッケージの再利用が難しいという課題がある