Econometrics Topics
Econometrics Topics のスコープ
Econometric Analysisの基本的な考え
▶ ceteris paribus
- ceteris paribusとは「holding all other relevant factors fixed」を意味する概念
とある確率変数 \(X\) の変化が別の確率変数 \(Y\) の変化を引き起こす(cause)とデータから主張するためには,単に同時分布(相関関係)を確認するだけでは不十分で,他の変数を固定した上(ceteris paribus)で, \(X\) の変化が \(Y\) の変化を伴うことを示す必要があります.
▶ Asymptotics
- finite sample propertyと対になる概念で,\(N\to\infty\) に飛ばした極限分布における統計量の性質のこと
- cross section dataの場合は, unit of observations を \(N\to\infty\)
- panel data analysisの場合は,time indexを固定した上で unit of entitie sを \(N\to\infty\)
▶ 説明変数(regressor)が確率的である
- 説明変数が非確率的である例として,実験データのように説明変数 \(\mathbf x_i\) の水準について分析者が事前に決定できる場合がある
- この場合,error termと説明変数の相関(内生性問題)は排除できる
- 観測データの場合は,実験データのように説明変数 \(\mathbf x_i\) の水準については決定できないため,「非確率的」という仮定は通常当てはまらない
説明変数が確率的である場合,非確率的のもとでは一致性を満たす推定量(例: GLS)が一致性を満たさなくなるリスクがあります.