Econometrics Topics

Author

Ryo Nakagami

Published

2024-09-06

Modified

2024-09-18

Econometrics Topics のスコープ

Econometric Analysisの基本的な考え

▶  ceteris paribus

  • ceteris paribusとは「holding all other relevant factors fixed」を意味する概念

とある確率変数 \(X\) の変化が別の確率変数 \(Y\) の変化を引き起こす(cause)とデータから主張するためには,単に同時分布(相関関係)を確認するだけでは不十分で,他の変数を固定した上(ceteris paribus)で, \(X\) の変化が \(Y\) の変化を伴うことを示す必要があります.

▶  Asymptotics

  • finite sample propertyと対になる概念で,\(N\to\infty\) に飛ばした極限分布における統計量の性質のこと
  • cross section dataの場合は, unit of observations を \(N\to\infty\)
  • panel data analysisの場合は,time indexを固定した上で unit of entitie sを \(N\to\infty\)

▶  説明変数(regressor)が確率的である

  • 説明変数が非確率的である例として,実験データのように説明変数 \(\mathbf x_i\) の水準について分析者が事前に決定できる場合がある
    • この場合,error termと説明変数の相関(内生性問題)は排除できる
  • 観測データの場合は,実験データのように説明変数 \(\mathbf x_i\) の水準については決定できないため,「非確率的」という仮定は通常当てはまらない

説明変数が確率的である場合,非確率的のもとでは一致性を満たす推定量(例: GLS)が一致性を満たさなくなるリスクがあります.